悔しいこそが自由の鍵(三河朱花)

2021下半期記事, シリーズ2:面白人にインタビュー, 編集の教室

悔しいと辛いは全然違うらしい。

今回のインタビューで強く印象に残ったお話だ。もともと私は、このインタビューを通して普段あまり話せないようなおじさんにインタビューしていいおじさん、いいおばさんになるためにどうしたらいいのかを考えるつもりだった。その中で吉田さんがこんなとを教えてくれた。

「うまくなろう!と思うのは楽しいからだけじゃなくて悔しい!とも思うからだと思うんだ。辛いと思うことは『辛いなぁ、しんどいなぁ……』で終わってしまう。でも楽しいと思えることは『もっとうまくなりたい!』と思えるから辛いことやしんどいことを忘れられる」
例えば日本の政治家にはたくさんのおじさんがいる。
でもその人達は過去の体験からしか未来を考えられないような人が多くいるそうだ。私から見てもこのままの日本では危ない気がする。なぜ政治家はそんなふうになってしまうのか……?

ここで私が考えたのがさっきの吉田さんの言葉。
政治が大好きで政治家になったという政治家はいるのか?
私は知らない気がする。むしろ名誉やお金が欲しいという欲の為に毎日過酷な労働を続けているのではないかとまで思った。もしそんな風に政治家が「辛いなぁ、しんどいなぁ」で毎日が終わっているのだとしたら、日本が良くなっていく訳が無いと思う。もしかしたらそんなことも原因で日本の政治家が大変なことになっているのかもしれない。逆に楽しいと思えることを大人になっても続けられるおじさんやおばさんはいるのだろうか?

吉田さんは、月のことを語り出すと止まらないぐらいに語り出すから、大好きなのが伝わってくる。
「パイソンっていうね、Googleの人工知能のプログラミングを使ってロボットを動かすっていうのを皆さんに教室でやってます」

穏やかな雰囲気の吉田さんの表情が少し力強くなったような気がした。自信があるような生き生きした表情といえば良いだろうか。

「やりたいことがあってね、それは宇宙でロボットが活躍できるようなロボットの目を作りたいと思っています。でもね、本当にそれが実現するまでのあいだ自分が生きているかどうか分からない。だから、自分のやりたいことに共鳴、面白いなって思ってくれる若者たちにバトンを渡せるようにしておこうと思ってます」

おじさんになっても挑戦したいことがあるというのはなかなか聞いたことが無いなと思った。私自身60歳から70歳くらいになったら車の免許を返納して、退職して、ゆっくりとした時間を過ごして残りの人生は旅行に行ったり本を読んだりして楽しむのが心地良さそうだと想像してしまう。

私が「楽しい」と「悔しい」を感じるものといえば、ダンスだ。
小学生の頃に姉の影響で始めて、ダンスが好きになった。「楽しいだけじゃ踊れない」と書いたけれど、吉田さんのお話やいろんな考えから、今まで悩んでいたことが解決したように思えた。私が抱えていたダンスを続けるか続けないかの悩みは、結局自分の気持ちの問題なのかもしれない。

私はダンスをすることにした。