私がいつもできないこと。(岸天音)

2021下半期記事, シリーズ3:面白企業にインタビュー, レギュラーコース, 編集の教室

私は普段、ネガティブなことをズバッと聞くのはあまり得意ではない。

友人関係がつぶれるのが嫌だからだ。
ほかに、初対面の相手だと「痛いところを突くのはよくないんじゃないか」「その人の考えがあるはずなのにこんなことを聞くのはどうなんだろう」と思ってしまう。大人だったらなおさら。自分の思いをそのままぶつけるというよりは、言葉を曲げながら話すことの方が多い。

今回、NTTデータの荒さんにインタビューをした。

荒さんはなんだか、しゃべり方の特徴が母に似ている気がした。
私にとって母は、初対面でも友達になってるんじゃ?と思うくらい明るい人。
荒さんも、声の大きさとか声色で「この人は大丈夫かもしれない」と判断できる人だった。話しやすさもあって、自分の言葉を気にせずに気になることを言えた。

そんな荒さんに、荒さんのお仕事の中で「これってどうなの」と思うことをいろいろ聞いてみた。

無人コンビニは便利だ、画期的だ、と思っている人はいるだろう。私もそう思っている。
でも、話を聞いていると気になることがあった。無人コンビニは年配の方には使いづらいのでは、防犯はちゃんとできているのか。
特に気になったのは年配の方たちのことだ。私には東京に住んでいる祖母がいる。今80を超えている祖母はスマホを上手く使いこなせない。電話はできても、メールができないそうだ。生まれた世代が違うから当然のことだろう。機械に触れることが少ない年配の方だったらなおさらだ。年配の方が多い今の日本には使う人が限られてくる。

「年配の人でも無人コンビニは使えるんでしょうか?」と質問した。
すると、荒さんは「あーーいい観点ですね!」と返した。
(あ、よかった。この質問して。)

荒さんの両親は元々スマホを持っていなくて、使い方も分からなかったらしい。でも、今じゃLINEで写真を送るとか、ネット通販のやり方を覚えて使っていると言っていた。要するに、慣れだろう。私も、慣れは大切だと思う。しかし、私の祖母は東京に住んでいるため”分からないから教えてくれ”って言われても、遠くてそう頻繁に教えに行けないし、電話で教えるのには限りがある。もしかしたら、荒さんのご両親は荒さんの近くに住んでいたからすぐに教えることができたかもしれない。けど、誰しも家族が一緒に住んでいるもしくは、近くにいる訳では無い。もしかしたら、機械に慣れるのには環境を整える必要があるのではと思ってしまう。

スーパーのセルフレジを使っている年配の方を見る機会は少ない。どちらかといえば有人レジを使っている方が多い気がする。便利と思うのは人それぞれだ。無人コンビニを年配の方はどう思うか、私には分からない。無人は面倒だし使い慣れていないという理由で、有人を選んでいるのかもしれない。
でも、荒さん達は無人コンビニの使い方を分かりやすくする方法を考えているらしい。
例えば、”AとBとCを押してください”とか、誰にでもわかりやすい方法を探していると言っていた。確かに、伝わりやすいと年配の方でも使える人が増える。
でも、使い方に慣れるには教えてくれる人が必ず1人はいなきゃいけないと思う。年配の方が多い地域に無人コンビニを出すなら特に必要だと思う。

「無人コンビニを全国展開するならば、何処に重点的に設置しますか?」と質問した。
荒さんは「すごいい質問ですね!実は、、」と返した。
(企業の人でも悩むんだな。)

無人コンビニをどこの誰向けに建てるのか、企業の人みんなで必死に考えているらしい。
東京みたいな都心の方に置くのか、私が住んでいるような田舎の方に置くのか。私は、できるならどっちにも置いてほしい。無人コンビニは、人口が少なくて24時間ずっと人を置くのが難しかったり、都心で24時間空いてなくちゃ困るけど人を置くにはお金がかかる、というのを解決してくれるから無人コンビニを建てるのはものすごくいいことだと思う。だからこそ、”誰にでも便利に使える”というのがキーワードになるのだろう。

「カメラの死角を狙って万引きする人はいると思うんですけど、その対策ってカメラ以外にありますか?」とプレゼンを見て思ったことを聞いた。
荒さんは「それもいい質問ですね!実はプレゼンで触れてないとこがあって、、」と返した。
(プレゼンで言ってた事以外にもあるんだ)

質問した通り、カメラを設置していても死角になる場所がある。例えばカメラの真下とか、商品棚の1番下とか。でも、カメラの数が増えたら嫌に感じる人がいるかも知れない。そのことを考えると、有人コンビニより犯罪が増えてしまうのではと思う。けど、無人コンビニにはカメラ以外にも棚に重量センサーがついているらしい。だから商品を取ったら一発でわかる仕組みになっている。スーパーのセルフレジの応用みたいなものだろう。荒さんは無人コンビニを試しに使ったときに色々なことを試したらしい。奥の方から商品を取ったり、取って戻してを繰り返したり。ややこしい操作をしても誤検知はなかったと言っていた。設置されているカメラの性能もいいみたいだ。そのカメラと棚の重量センサーを駆使して誤検知を防ぐのと、犯罪防止に役立たせているみたいだ。この話を聞いて、無人コンビニに対する安心感が増えたと思う。

でも、決済はスマホですると言っていた。年配の方が無人コンビニを使ったときに、決済を簡単にできるようにするにはどうするのか気になった。これは、インタビューが終わったあとに気づいたことだ。聞けばよかったと後悔したが、仕方がない。自分で考えたことは、アプリでも作るのかなと思った。アプリならスマホに入っていればすぐに使えるから。

「上手さの数値化って、スポーツは出来ても、芸術作品は難しいと思うんですけど、芸術作品の数値化って出来るんですか?」と、気になったことを聞いた。
荒さんは、「それすごい面白いかも!」と返した。
(あ、よかった)

荒さん達は、野球での数値化を試していると言っていた。バッティング練習をVRを使って練習したり、上手さの基準を作ったり。でも、スポーツの上手さとかは数値化できても、芸術作品の数値化は難しいのではと思った。私は習字を習っているが、入賞する人は決まっていない。本当に上手い人もいれば、ほんとにこれで入賞したんだと思ってしまう作品もある。芸術作品の入賞を決めるのは、審査員の好みだ。だから、習字の先生は入賞は運だと言っていた。それぐらい入賞できるか、できないかが分からない世界だ。荒さんも習字を習っていたらしい。だからか、話していて共感できることがあった。習字は、手本との正確性をAIで調べればまだ数値化はできるかもしれないが、絵画とか銅像の作品は個性の塊だ。伝えたいことがわかっても何故その絵が評価されるのか疑問に思うことがある。このことを踏まえて、AIが数値化できるのかものすごく興味がある。