くいしんぼうなのに。(上戸翼)

2021下半期記事, シリーズ1:不自由, 編集の教室

私の不自由はアレルギーだ。

料理が好きでよく色々なものを作っている。でも……卵を食べてみたい、蟹ってどんな味がするんだろう?エビの食感は?でも怖い……使ってみたいけど、食べてみたいけど、怖いし食べられない。エビを食べたことがある。美味しいはずなのに美味しく感じない。それはアレルギーのせい。

友達と一緒にご飯を食べに行った。友達と一緒の料理が食べられない。みんな美味しそうに食べている。私だって食べれるものもあるけど、みんなに取り残された気分によくなる。友達と食べながら話している、でもなぜか壁がある。

学校のみんな、先生も私のアレルギーに気を使ってくれる。
「あの子はアレルギーの子だ」と私を認識する。
「私、アレルギーがあるだけで、みんなと一緒なのに」。
一緒なのにみんなはそう思っていると思う。それが見えない壁のようだ。

そんな中でも、小学校で給食の代わりに持っていったお弁当が、給食のおかわりよりもいっぱい入っていて、友達に冗談で自慢して笑い合ったこともたくさんある。私はこの時間が好きだ。壁がなく、自然に友達と笑える。

私の不自由は、アレルギーだ。

でもわたしの不自由には、アレルギーでも悪くないと思える時もたくさんある。