【高校放送コンテスト全国大会出場】編集の教室で中学生を支える大学生チューターとは?(山田 路依)

シリーズ2:身近のあの人へインタビュー, 編集の教室

 


『編集の教室』。ここは全国から集まる中学生が自由に自分自身を表現する場所である。

そこでは毎週、チューター達が中学生を支えている。彼女らは自己実現の為日々懸命に学ぶ大学生だ。
そんな大学生チューターの1人、諏訪有希さんに自身について『編集の教室』の授業を通し、小さな趣味から奥深い思想まで幅広く聞かせて頂いた。まず、諏訪さんから10分で自己紹介。
彼女は神戸にある大学の二回生で文学部日本語日本文化学科に所属しており、作曲サークルにて活動も行っている。
好きなマンガはブラックジャック。3歳から音楽をやっていて、ショパンとサラ・ブライトマンが好きだそう。
他に続けている好きなことは、文章を書くことだそうだ。残り7分で『人生で最もしんどかったこと』についても語って頂いた。
彼女は高校時代に朗読の全国大会に出る決意をした。NHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門の全国大会である。
その為なら、できる限りの時間を割いて努力する覚悟だった。
そこで朗読、ナレーション、タイトルコールなどの様々な活動を行い、それらを全国大会出場に活かせるよう努力を続けた。
しかし大会直前、同級生にその活動の存在が知られ、嫌がらせを受けてしまう。
その時、今まで当たり前にあった物がなくなっていく感覚を味わい、人生で最もつらい経験をしたが、それでも彼女は立ち直る。念願の全国大会出場も果たし、今ではそれも長い人生の中ではよい経験だったと語っている。10分では語りつくせなかった諏訪さん自身についてインタビューさせて頂いた。

 

山田:作曲サークルって、音楽理論を学んだりなど本格的に活動しているんですか?

諏訪さん(以下、諏訪):DTM(デスクトップミュージック)を主な活動としています。
 中田ヤスタカさんなどがされている、パソコンのソフトで音楽を作っていくというものです。まぁ、私なんかは童謡とかやっていますが。
 音楽理論、というのも一応先輩から教わっています。ピアノをならっていたり、中学の時にも吹奏楽部に入っていたので、そういう知識を今紡ぎながら曲を作っています。

山田:マンガはブラックジャックが好き、という事でしたが最近のアニメ…例えば鬼滅の刃だったりとか、若者が好きそうなものも好きですか?

諏訪:…実は昔からテレビを見る習慣がなくて、アニメを見るという事があまりないんです。
 マンガを読みだしたのも大学に入ってからなので…。だから見たいなと思いつつ、見るタイミングを失ってます(笑)

山田:えっ!!!ダメですよ、そういうのはノリでガッって行かないと!見るタイミングなくなっちゃいますよ!
 テレビっ子だった僕からしたら昔からテレビ見ないって考えられないです……逆に何してたんですか!?

諏訪:本をずっと読んでました。太宰治さんや芥川龍之介さんが好きですね、いかにもって感じで恥ずかしいです(笑)

山田:へぇ…「走れメロス」とか「羅生門」とかの著者ですよね、他に好きな本はありますか?例えばそれは一番じゃなくても……。

諏訪:夏目漱石さんや、最近の方だと、綿矢りささん・朝井リョウさん・山田詠美さん・有川浩さん・三田誠広さんが好きです。

山田:あぁ、全然知らない…。でもきっと今の方々の羅列を聞いて刺さったり、分かるっていう人いるはずですよね!
 僕の知っている方だと、住野よるさんご存知ですか?

諏訪:知ってますよ!!「麦本三歩の好きなもの」以外全部読んでます。

山田:おぉ、僕は「君の膵臓をたべたい」から入ったんですよ!

諏訪:あっ、私も一緒です!

山田:やっぱり!住野さんは言い回しや言葉遣いが独特でいいですよね。

諏訪:はい、いい意味で 住野さんの作品はとがってて内容が入ってきやすいですよね。山田:諏訪さんは何か続けている事ってありますか?それはスポーツでも、何でもいいですが…。

諏訪:放送とかは高校から始めたのでまだ三年と最近ですね。昔から続けていることとすれば、音楽は形を変えながらも
 ずっとやっています。3歳からピアノを始めて10年やって、ギターも始めて5年経ちます。
 他にもトロンボーン、ユーフォニウム、ドラム、合唱団もやってましたね。
 でも一番続けているのは読書です。物心着いた時から読み始めたのでだいたい17年ぐらい続けてますね。

山田:人生で一番しんどかった時の話をされてましたが、あの後どう立ち直ったんですか?

諏訪:近づくことと離れることって両方大事だと思うんです。しんどいことはしんどいと受け入れる、
 逆に忘れること、それと全く関係ないことをするだとか…気分転換じゃないですけど離れる事も大事です。
 ただそれだけだとどこかでより戻しがくるので、いったん忘れた真っ新な状態でしんどいことに浸って、
 どこが嫌だったのか分かることで次何をしたらいいかも分かるようになると思います。

山田:なるほど…離れてもなお、しっかり向き合っているので前向きに進んでる感じがしてとてもいいですね。
 それが高校生の時ですもんね、僕も離れたり近づいたりしてみます。

諏訪:大学って高校と全く違うんですよ。高校ではまだクラス分けもあって、グループで集まったりとかの絡みがあると思いますが、
 クラスの枠組みが薄くなって、グループワークも別のクラスとでやったり、隣の人とその時々で組んだりします。
 皆で昼食を食べる、みたいな雰囲気もないので楽になると思います。あともう少しの辛抱ですよ(笑)

山田:諏訪さんは読書や音楽、放送に朗読など手広く色々なことに挑戦していますが、そんなに沢山のことをやって
 一体将来何になるつもりなんですか??

諏訪:特別な瞬間を生み出したいっていうのは物心ついた時から思ってました。
 特に強く感じたのは小学6年生の時です。
 国際ソロプチミスト加古川主催の「ジョイン・ハンズー地域の絆」というイベントで、
 絆・命をテーマにした詩が代表者5名に選ばれ、私の詩を女優の竹下景子さんに朗読していただくことがあったんです。
 そのとき、柔らかな照明の光と優しい声、そこに重ねられる音楽によって、私の詩から羽が生えて、
 ふわっと舞い上がったように感じました。
 この出来事が自分の人生の中ですごく大きかったんです。こういうものを作る職業が何かは分からないですが、
 その時の自分みたいに人をはっとさせて、今日も頑張ろうって思えるような瞬間を作れる人になりたいと思ってますね。

 

諏訪さん写真

 

 


■編集後記
実はこのインタビュー将来について聞いて終わってしまったが、
まだ聞きたい質問は次々湧き続けていた。
自己紹介とインタビューに費やした時間、20分以上はあっただろうか。
それだけかけても知り尽くせない程に人一人のことや人生というのは奥深いのだと感じた。
構成:山田路依(編集の教室高校受講生)