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マニアでも問題ない!(渡辺 小菜恵)



私が今回インタビューさせていただいたのはてぃーさんこと岡田敏和さんです。気にいった物はいくつも買ってしまうというてぃーさんは、かなりのマニア。私はいくら気にいったからといって、同じ物をいくつも買うというのは考えられません。置く場所も、お金も足りません。しかしそれをやってしまうマニアなてぃーさんは、防災マニアでもあります。

 地震・台風などに備え、普段からリュックに防災グッズを入れて持ち歩いているというてぃーさん。てぃーさんが防災に興味を持ったきっかけは、地元の神戸でかつて地震があったことと、高校生のときに東日本大震災があったこと。「いつ起こるかわからない災害ってたくさんあるから、自分のことは自分でなんとかできるようにしていきたい」と感じたそうです。例えば、配給の場面で、自分が一食分準備していれば他の人が食べられると考え、カロリーメイトを常備しているのだとか。
 「備えることが楽しいなっていう部分もあったりする。うーん、どっちかっていうとマニアとかオタク寄りかな」そう言って笑うてぃーさんは、『二人用テントを3つ』『寝袋を2つ』『缶詰大量』『パスタ15㎏』などなどをためているといいます。おかげでコロナで外出が制限されたときの感想も「まあ、全然いけるかな」だったそうです。ちなみに我が家では、石鹸やトイレットペーパーの節約が徹底されました。
 いざ災害にあった時、についても聞いてみました。自分はけっこう動ける方だと思うか聞いてみると「あー、それがけっこうあやふやで・・・」とやや勢いを失うてぃーさん。「避難所訓練のときにいろいろ防災グッズを持ち込んだけど、あんまりさぁ役に立たなかったんだよね」苦笑いで「実際どうなんだろう」と言っていました。また、家にいた時災害にあったら持ち出す物は?と聞くと「家族の写真とか、後で買えない物は絶対持っていくと思う」とのこと。東日本大震災で思い出の品が流されてしまった話を教訓にしているそうです。私も、思い出の品はなくしてしまったらショックなのでてぃーさんの気持ちがよくわかりました。「あとは食料と水、余裕があったら通帳とか?(笑)」
  インタビューをしながら、私は台風の被害にあった祖父母のことを思い出しました。しかし、家では防災の意識が薄いままです。だから、しっかりと備えることができているてぃーさんはすごいと思いました。でもそんな防災マニアにも弱点がありました!家もやっているのですが、地震に備えるなら一番にやりそうな家具の固定をしていないそうです。どうもマニアは、“買い集める“専門のようです。
 
 インタビュー中、てぃーさんは身振り手振りを交えながらわかりやすく説明してくれました。いろいろな話を聞けてとても楽しかったです。てぃーさん、ありがとうございました。 



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