沈没船のジョーク(井上 月)

編集の教室, 静岡スペシャル

 
 沈没船のジョークを知っていますか。

 沈没船のジョークというのは、世界の人々が乗った豪華客船が沈没してしまうことをネタに世界の人々の性格をあらした話です。沈没しかけている船から脱出するために、海に飛び込んでほしいという指示を船長さんは世界各国の人々にこう言いました。

例えば、アメリカ人には「飛び込めば、ヒーローになれますよ。」と言い、ドイツ人には、「規則ですので、飛び込んでください。」と言ったと言います。
日本人に対してはどうでしょうか。日本人に対しては「みなさん飛び込まれています。」と言ったのです。

 私はこのジョークを初めて聞いた時、日本人は意志が弱いのだと思いました。
ドイツ人は、規則という言葉で自分で判断し、飛び込みます。これが日本人だと、規則なら飛び込むでしょう。しかし、周りにいる人が飛び込まなければ、規則でも飛び込まない人が多いと思います。つまり、規則だとしても「みんな」が飛び込まなければ、まるで「規則」が悪いような雰囲気が出来上がるということです。

 ここが私の感じる違和感です。日本人はいい意味では協調性があり、団結力があるのかもしれません。ただ、1人が間違った方向に行ってしまうと、他の人も引っ張られてしまいます。それを一番実感したのは小学校の授業での話し合いです。誰か1人がマイナスの意見を発言し始めると、次の発言者もその次の発言者もマイナスの意見を発言し、連鎖のように続いたことがあります。その連鎖はなかなか終わりませんません。周りを見すぎているからこそ、意志が弱くなってしまうのだと思います。このようなことが続くと互いに高め合ったり、磨き合うことが難しくなります。
 なので私は自分の意志を持ち、他の人の意見も素直に受け止められるような人になりたいです。